【読書メモ】パメラ・デ バレス 『伝説のグルーピー』⑥章ごとのあらすじ(第9章~エピローグ)

読書メモ

第9章とエピローグのあらすじを箇条書きでご紹介します。第1章と第2章のあらすじはこちら、第3章と第4章のあらすじはこちら、第5章と第6章のあらすじはこちら、第7章と第8章のあらすじはこちら
箇条書きがパメラの記述(要約)、【コメント】が私のコメントです。

第9章:やさしく愛して

時代:1972年~1973年頃
パメラ:24~25歳

●女友達クリスティンがオーバードーズで死去。自分の将来が不安になる
→【コメント】はじめてクリスティンに会ったときは「まじめな女の子」と言っていたのにね。
クスリで身を滅ぼしていく女友達たちをみて、パメラは自分の人生を見つめ直す時期に入ったようです。

●レッド・ツェッペリンがまたまたまたやってくる。ジミー・ペイジと遊びまわったが、2日目の夜、彼はロリ・ライトニングという13歳の色っぽい女の子と消えていった。
→【コメント】ええ・・・(ドン引き)。13歳はさすがにダメだよね。たとえ本人が望んだ行為であっても、周りの大人がいさめるべきでしょう。私がこの本のなかで一番ドン引きしたのはここです。

●グルーピーの年齢層は若くなる一方で、25歳の自分は若い子からおばあちゃん扱いされるようになった。
●ロドニー・ビンゲンハイマーが経営するイングリッシュ・ディスコで若い子から悪口を言われるようになった。
●特にセーブル・スターという子はひどく、エルトン・ジョンのパーティーでは「引っ込んでなよ、おばあちゃん」といわれた。
●グルーピーの一世代を築いたGTO’sのメンバーに敬意を払うべきでは?と思った。
●ローリングストーン誌にてロバート・プラントは私たちをフォローし、小娘どもをたしなめてくれたし、ゲイル・ザッパも気遣ってくれた。

→【コメント】栄枯盛衰。しかし「GTO’sに敬意を払え」というパメラは確かに、少し老害化してきたのかも。

●ルーベン&ザ・ジェッツのチカーノの男と関係を持つ。
→【コメント】ルーベン&ザ・ジェッツは、フランク・ザッパがプロデュースしたバンド。欧米系以外でパメラが関係をもったのはこれが多分初めて。

●パティ・ボイドと偶然会い「頑張ってね」といわれて有頂天になった。
→【コメント】パティ・ボイドは当時ジョージ・ハリソンの妻、のちにエリック・クラプトンと再婚。頑張ってねって何を頑張るんだろう。

●ウェイロン・ジェニングスがウィリー・ネルソンとボブ・ディランを紹介してくれた。
●「ぐにゃっとして湿っている厭世的な魚のような手を差し出してボブ・ディランが握手したとき、思わず『あたしはこんなことを10年も待っていたわけ?』といってしまった」
●ガーターベルトをつけてくれといわれ、アンフェタミンを飲んでXXした?「おれはあんたを壁の中に突っ込むかもしれないぞ」

→【コメント】ウェイロン・ジェニングス第6章でワンナイトスタンド済。
あいまいに書かれていて、ウィリー・ネルソンとボブ・ディランのうちどちらと関係をもったのか、それとも両方(!)だったのかわからず。

●ザ・キンクスのレイ・デイヴィスがロサンゼルスに来た。
→【コメント】果たしてこの時レイ・デイヴィスと関係を持ったかはあいまいに書かれています。

●キース・ムーンがロサンゼルスに来た。ホテルで水の中に粉石けんを何個か投げ込んで噴水をつくって遊んでいた。
→【コメント】キース・ムーンのいつもの怪行動。ホテルは綺麗に使いましょう。

●映画監督のマイケル・ウィナーと食事した。
●チャールズ・ブロンソンに会い、SAGのバッジをちらちら見せたが仕事を紹介してくれることはなかった。
●ロマン・ポランスキーと知り合った。ポランスキーは電話がしつこい男だった。

→【コメント】女優になるべく奮闘するパメラ。マイケル・ウィナーは『狼よさらば』などで知られる大物監督。SAGとは映画俳優組合のことで、つまり「私は女優だから仕事を紹介して」と遠回しにいっていたようなのですが、チャールズ・ブロンソンからは無視されてしまったようです。
シャロン・テート事件から3年後くらいのロマン・ポランスキーですが、困ったオヤジのようです。

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●リチャード・ラウンドトゥリーが出演する大作『マシンガン用心棒』に出演するはずだったが、現場にきた別の巨乳の子に役をとられてしまった。それ以外にも、映画ではいろいろな嫌な思いをした。
→【コメント】リチャード・ラウンドトゥリーはアフリカ系アメリカ人の俳優でブラックスプロイテーション映画に多数出演。『マシンガン用心棒』(SLAUGHTER’S BIG LIP-OFF)は1973年に公開された映画のようです。凡作のようですが。パメラの貧乳コンプレックス再燃。

●グラム・パーソンズ死去。
●グラムは死の直前はぶくぶくと太っており、よく泣いていた。
●「死んだことによってグラムは数日間だけ生涯のどの時期よりも有名になった」
●グラムの家族は土葬したがったが、遺言では火葬を希望していたためマネージャーが燃やそうとしたら逮捕され、生焼けの状態で死体は家族に返却された。

→【コメント】グラム・パーソンズの死体の扱いですったもんだした話は初見。パメラとは長い付き合いでしたから、さみしかったことでしょう。

●ベルナルド・ベルトルッチ監督の『ラストタンゴ・イン・パリ』を観る。主演を務めたマーロン・ブランドには、「パメラ、自分の中にある答えを探すんだ」と言われる。
→【コメント】このあたりの記述がよくわからなかったのですが、いつの間にかマーロン・ブランドとは関係があったのでしょうか??

●キム・フォウリーがプロデュースしたハリウッド・スターズというバンドのギタリストにちょっかいをかける。
→【コメント】久しぶりにキム・フォウリーの名前が出てきました。パメラはこの時期、若い子に熱をあげていたのかな。

●若いレーン・カウデルと関係ができる。
→【コメント】レーン・カウデルは俳優、シンガーソングライターでしたが、芽が出ず引退してしまったようです。

●チャック・ウェインはショーン・ウォルシュとパメラのために「アリゾナリズム」を書く。
●「アリゾナリズム」の脚本の共同執筆者兼ADで住み込みのタロット占い師のジェラルディンの紹介でマイケル・デ・バレスに出会う。

→【コメント】ショーン・ウォルシュって誰でしょう。とうとう、未来の夫マイケル・デ・バレスの登場です!

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●マイケル・デ・バレスは日本のグルーピーに疥癬をうつされていて、パメラにもうつした。パメラはそれ家族かかりつけの医師に治療してもらい、子どもの頃からパメラを知っている医師は「ここまで堕ちたか」となげいた。
●マイケル・デ・バレスは健康管理ができておらず、風呂にも入らずマイクロフォンにかじりつく癖のせいで歯が欠けていた。

→【コメント】またしても性病に・・・。写真や映像では美しいマイケル・デ・バレスですが、こういうエピソードを読むと幻滅しますね。

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●マイケル・デ・バレスが侯爵家の一人息子だと知る。
●出会った当時、マイケル・デ・バレスは結婚していたが、「俺と結婚して俺の赤ん坊を産んでくれ」といわれる。

→【コメント】普通にアカンでしょ。ちゃんと順序を踏んで。

●ウディ・アレンに会い、好きになる。
→【コメント】ウディ・アレンってモテますよね。

●生理中、レーン・カウデルは近づこうとしなかったがマイケル・デ・バレスはドラキュラに変身した。
→【コメント】オエー。意外と直接的な性描写がない本書ですが、ここはやたらと生々しい。こんな情報知らなくてよかった。

●イギリスにいるマイケル・デ・バレスに会う費用を捻出するために、ミック・ジャガーからもらったビロードの服を売り飛ばした。
→【コメント】マイケル、旅費送ってあげて・・・。パメラがかわいそうです。

●マイケル・デ・バレスで身を固めることを決意した自分は、これまで関係をもった相手に挨拶してまわった。レコーディング中のキース・ムーンは不機嫌そうだったが、彼はハリー・ニルソンとリンゴ・スターとジョン・レノンを紹介してくれた。
→【コメント】義理堅いパメラ。最後にもう一回・・・とかいうやつもいたかもね。リンゴ・スターにはもうすでに映画『200モーテルズ』の撮影であってるんですけどね。ここでやっとジョン・レノンにも再会できました。パメラがビートルズで最もお熱になったのはポール・マッカートニーですが、ポールとは結局この書籍のなかでは再会できないのが皮肉です。

エピローグ

●出会って4年半後にマイケル・デ・バレスと結婚した。前妻との離婚に時間がかかった。
●通信教育で資格をとった即席牧師のもとでのしょぼい結婚式だったがうれしかった。

→【コメント】パメラの粘り勝ち。1977年の結婚時、パメラは29歳ちょいですから、当時の感覚としてはちょっとぎりぎりでした。

●ウディ・アレンとはペンパルになり、ニューヨークに行った際に会ったが、婚約を伝えたのちは二度と会うことはなかった。
→【コメント】ウディ・アレンは人妻になったパメラには手を出さなかったようです。

●ビヴァリー、マーティーはオーバードーズで死亡した。
●シンデレラはジョン・ケイルと離婚した。彼女はジョン・ケイルが大切にしていたピアノを売ってしまい、彼は大変腹を立てたらしい。
●スパーキーは漫画家になった。スパーキーの子どもは中学生になり、パメラの母校に通っている。
●ルーシーは年下の3番目のご主人と幸せそうだ。

→【コメント】薬中組は死亡、シンデレラは離婚。一方でスパーキー、ルーシーは幸せになれたようです。GTO’sのメンバーの明暗がはっきりと分かれてしまいました。

●トニー・セールスは女優のタリン・パワーと結婚して2児をもうけた。
●レーン・カウデルはTV映画にいろいろ出たが今はやめてしまったようだ。
●ドン・ジョンソンは人気俳優になった。夫マイケル・デ・バレスは彼とも親交があり、ジョンソンの人気テレビ番組「マイアミ・バイス」のゲスト出演にパワーステーションとして登場した。

→【コメント】一部の恋人たちのその後の様子が語られます。どうせなら全員の名前を挙げてほしかったのですが。

●1978年、息子のニコラス・ディーン・デ・バレスが生まれた。
→【コメント】ニコラス君は、現在は作家・ゲームデザイナーとして活躍しているそうです。幸せを勝ち取ったようにみえたパメラですが、マイケルとはこの書籍発行当時には別居しており、1991年夏に正式に離婚しました。

次回は読み終えての私の雑感を掲載します。

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