【切手】コレクション39 気球

切手

私の切手コレクションのなかから、お気に入りのものを紹介します。
気球が描かれた切手です。

モンゴルフィエ兄弟による史上初の有人飛行200周年記念切手(1983年)


モンゴルフィエ兄弟による人類初の熱気球の有人飛行成功から200年が経ったことを記念して発行されたキューバの切手です。

左からわかる範囲でご紹介します。
・1783年:無人(動物)飛行で用いられた気球
空色を背景として、金色の装飾が施された美しい気球です。デザインは壁紙業者ジャン=バティスト・レヴェイヨンによるもので、黄道十二宮の印、顔が描かれた太陽などが描かれています。

・1784年:ギュスターヴ(La Gustave)気球
スウェーデン王グスタフ3世のリヨン訪問を記念して「ギュスターヴ」と名付けられた気球です。エリザベート・ティブルが女性としてはじめて搭乗しました。

・不明
だいぶ時代が下ったものでしょうか?小さな複数の気球が大きな気球を取り囲んでいてゴージャスです。フランス国旗の色になっています。

・1783年:最初の気球
詳しいことはわかりませんでしたが、おそらく無人(動物)飛行で用いられたものより前の初号機であると思われます。柄が入っておらず地味。

飛行の革命者たち(1977年)


ハンガリーの切手です。飛行技術に革命をもたらした人々が紹介されています。
渋いタッチの絵です。男の世界って感じ。

・左:先ほどもご紹介したモンゴルフィエ兄弟
・中央:全金属骨構造の最初の飛行可能な硬式飛行船を開発したダーフィット・シュヴァルツ
・右:ブラジルでは飛行機の父と呼ばれる発明家アルベルト・サントス=デュモン

気球の歴史(1982年)


モンゴルの切手です。左からご紹介します。
・1783年:モンゴルフィエ兄弟の気球
・1785年:ジャン=ピエール・ブランシャールのドーヴァー海峡横断飛行
・1836年:大型気球「ロイヤル・ヴォックスホール」号。英ヴォックスホール公園の所有社であるガイ&ヒューズ社の資金でチャールズ・グリーンが製作した気球です。
・1897年:サロモン・アウグスト・アンドレーらが製作した水素気球エルネン(=鷲)号。1897年にこの気球で北極飛行を試みるも、アンドレーら搭乗者は消息を絶ちました。

モンゴルフィエ兄弟の気球(1984年)


ルワンダの切手です。

左は冒頭で紹介した、モンゴルフィエ兄弟の無人(動物)飛行の気球です。
1783年9月11日、気球のデザインや機能性向上に寄与した壁紙業者ジャン=バティスト・レヴェイヨンの屋敷に近い広場で公開飛行実験が行われました。このとき搭乗したのはヒツジ・アヒル・ニワトリだったそうです。
8日後の9月19日には、この気球は「レヴェイヨン気球」(Aérostat Réveillon)と名付けられ、ヴェルサイユ宮殿にて公開飛行実験がなされ、無事成功しました。
時のフランス王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットもこの光景をみたとのことです。

右は1783年のモンゴルフィエ兄弟の人類史上初の有人飛行の気球です。左肩には、搭乗者ピラートル・ド・ロジエ(Pilâtre de Rozier)とダルランド侯爵(François Marquis d’Arlandes)の名が書かれています。飛び立つのを多くの人が見守っているのがほほえましいです。

1811年の公開飛行実験(1983年)


ハンガリーの切手です。
1811年のMenner Dr. Léggömbjeという人物の公開飛行の様子のようです。詳しいことはわかりませんでした。

整理されたシンプルな線で描かれています。気球だけでなく見物する紳士淑女にもスポットが当たっています。

次回はポストカードに戻って、「ブリューゲルの版画」をテーマにご紹介します。

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