私の切手コレクションのなかから、お気に入りのものを紹介します。
鳥が描かれた切手です。おそらくハンガリーとフィンランドで購入したものです。
フィンランドの鳥の切手(1996年)
フィンランドで見られる鳥をテーマにした切手シリーズのようです。
非常に精緻な筆致で、決して派手とはいえないシギなどを描いています。背景の色合いもすてきです。
左端:ダイシャクシギ(学名:Numenius arquata)
ダイシャクシギは繁殖地としてフィンランドを訪れる鳥で、西欧からアフリカ、中東、インド、東南アジアの沿岸部で越冬するとのこと。日本でも、春と秋の渡りの途中で立ち寄る姿が見られます。
下に反ったくちばしが、長い!これで虫やカニなどをほじりだすのかな。
左上:タシギ(学名:Gallinago gallinago)
タシギは繁殖地としてフィンランドを訪れる鳥で、ヨーロッパ南部、アフリカ、中東、インド、東南アジア、北アメリカ大陸南部で越冬するとのこと。日本でも、春と秋の渡りの途中で立ち寄る姿が見られます。
左下:ヤマシギ(学名:Scolopax rusticola)
こちらのヤマシギも繁殖地としてフィンランドを訪れる鳥のようです。
顔に入ったラインが面白い。他のシギに比べて首と尾が短く、短足でずんぐりしています。
右上:ミヤコドリ(学名:Haematopus ostralegus)
ミヤコドリはチドリ目に属する鳥で、日本では主に九州で見られていたようですが、近年は東京湾でも定期的に見られるようになったとのこと。
牡蠣などの二枚貝をよく食べることから、英名は「Oystercatcher」というそうです。
右下:タゲリ(学名:Vanellus vanellus)
タゲリはチドリ目に属する鳥で、日本でも旅鳥、冬鳥として見られます。
顔立ちがかわいらしく、黒い冠羽がオシャレ。この切手では背面は明るい緑色ですが、実際は光沢のある暗緑色の羽毛です。
アイスランドの鳥の切手(1986年)
アイスランドで見られる鳥のシリーズの切手のようです。特に珍しい鳥というわけではなく、身近な鳥を選んでいるのかな。
左:タイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba)
タイリクハクセキレイはユーラシア大陸のほぼ全域およびアフリカ北部に広く分布する鳥です。雌雄でほとんど色の違いはないようですね。
日本でよく見られる、駐車場などで飛ばずにウロウロしているのは本種の亜種とのこと。
中央:コチョウゲンボウ(学名:Falco columbarius)
コチョウゲンボウはハヤブサ目に属する鳥で、北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部で繁殖し、アフリカ北部、インド、中国東南部、北アメリカ大陸中部から南部、西インド諸島で越冬するとのこと。日本へは冬鳥として、北海道から九州まで各地に渡来するそうです。
目が意外と大きくてかわいらしい。褐色の縦斑がすてきです。
右:ミミカイツブリ(学名:Podiceps auritus)
ミミカイツブリは北欧から中央アジア、アラスカからカナダで繁殖する水鳥です。日本では冬季に飛来します。
後頭部に帯状の金色の飾り羽があり、それを耳にたとえてミミカイツブリというそうです。
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ハンガリーの鳥の切手(1990年)
ハンガリーで見られる鳥のシリーズの切手のようです。白を背景に爽やかな印象の切手です。
左:カオジロアカゲラ(学名:(Dendrocopos syriacus)
カオジロアカゲラはヨーロッパ南東部からイランにかけて留鳥として繁殖する鳥で、近年はヨーロッパ北西部にも生息域を広げているそうです。
赤色が後頭部とお尻あたりに入っていて、配色が美しい鳥ですね。
中央:ウソ(学名:Pyrrhula pyrrhula)
スズメ目に属する鳥で、ヨーロッパからアジアの北部にかけて広く分布します。日本でも冬季によく見られます。
和名「うそ」は、口笛を意味する古語だそうで、美しい鳴き声が愛されています。
派手な雄に対して、雌は地味ですね。ずんぐりとしたフォルムがかわいい鳥です。
右:カワセミ(学名:Alcedo atthis)
ご存じ、ヒスイともたとえられる美しい鳥カワセミです。
先日、東京都現代美術館近くの福富川公園でカワセミを見つけて興奮しました。
カワセミを見に行くぞ!と思って訪れたわけではなく、急に目に入ってきたのでうれしさもひとしおでした。間近でみると、頭がでかいことでかいこと。二頭身のずんぐりした姿に魅せられました。
目黒の国立科学博物館 附属自然教育園も恰好のカワセミ撮影スポットで、カメラを構えたガチ勢がいつもスタンバイしています。最初に訪れた際、それを知らずに大声で会話していたら睨まれてしまい恐縮することしきりでした。
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スペインのナベコウ(学名:Ciconia nigra)の切手(1993年)
スペインで発行されたナベコウの切手です。
ナベコウはアフリカ大陸南部やユーラシア大陸の中緯度地域で繁殖し、アフリカ大陸中部やユーラシア大陸南部で越冬するとのこと。日本に飛来するのは稀だそうです。
この切手では2色刷りなのでよくわかりませんが、くちばしと脚は赤、光沢のある黒のジャケットを着てお腹は白い鳥です。
光沢のある黒を鍋底の色にたとえて「ナベコウ」というようですね。同じ理由で「ナベヅル」などもいます。
座った瞳が凛々しい!
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ハラルド・ヴィーベリの鳥の切手(発行年不明)
スウェーデンで発行されたハラルド・ヴィーベリ(Harald Wiberg)の鳥の切手です。
ハラルド・ヴィーベリは1908年スウェーデン生まれの作家、画家、イラストレーター。『長くつ下のピッピ』で知られるアストリッド・リンドグレーンの児童書の挿絵などを手がけました。
こちらはシュバシコウでしょうか?ペアでダンスを踊っているようでかわいいです。
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次回も引き続き鳥の切手をご紹介します。
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