- 2009年上半期の展覧会チラシ蒐集状況
- 「交差する眼差し」(シャネル・ネクサス・ホール)
- 「生活と芸術―アーツ&クラフツ ウィリアム・モリスから民芸まで」(東京都美術館)
- 「やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」(東京都写真美術館)
- 「歴史の天使 アイ・ラブ・アート10写真展」(ワタリウム美術館)
- 「文明賛歌 清川泰次が写したマシーン・エイジ」(世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー)
- 「万華鏡の視覚」(森美術館)
- 「アントワープ・ファッション」(東京オペラシティアートギャラリー)
- 「プレスカメラマンストーリー」(東京都写真美術館)
- 「山中俊治ディレクション「骨」展」(21_21 Design Sight)
- 「奇想の王国 だまし絵」(Bunkamuraザ・ミュージアム)
2009年上半期の展覧会チラシ蒐集状況
2009年上半期に集めた展覧会チラシは60枚です。以下は開催日付順で、番号は順位ではありません。
「交差する眼差し」(シャネル・ネクサス・ホール)
写真:歌川芳員「横濱港佛蘭西商館之圖」
日本・フランスの歴史学者、実業家のクリスチャン・ポラック氏のコレクションのうち、幕末の開港期から明治維新にかけて横浜で多く描かれた浮世絵と、ジャポネズムの流行にのってフランスで制作された日本にまつわるポスターの展覧会です。
さすがシャネルのデザインというべきか、上品で清潔な印象にまとまったポスターです。
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「生活と芸術―アーツ&クラフツ ウィリアム・モリスから民芸まで」(東京都美術館)
ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館との共同企画。ウィリアム・モリスを中心に、アーツ&クラフツ活動の流れから日本の民芸活動までをカバーする展覧会です。
ステンドグラスのように、珠玉の名作をちりばめたデザインがすてきです。
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「やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」(東京都写真美術館)
若い女性が思い描く50年後の自分の姿を作り上げた作品「マイ・グランドマザーズ」を紹介する個展です。
展覧会チラシのメイン写真として選ばれた、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジで、若いボーイフレンドが運転するオートバイのサイドカーに乗ってドライブを楽しむ老女の写真のインパクトよ!展覧会チラシデザインというより、写真そのものがもつ力がすごいです。
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「歴史の天使 アイ・ラブ・アート10写真展」(ワタリウム美術館)
写真:アルベルト・レンガ―=パッチュ「ハイビスカス」
20人のアーティストの写真展です。評論家の多木浩二氏の写真論『歴史の天使』に基づいて企画された展覧会で、2009年だけでなく何回か企画されていた記憶があります。
銀の背景に薄い黄色の文字色がよく映えています。小さい文字は若干見にくいですが。
まいまいつぶろコメント:こちらは「アイ・ラブ・アート3」の図録です。 |
「文明賛歌 清川泰次が写したマシーン・エイジ」(世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー)
戦後に活躍した洋画家・清川泰次が趣味としていた写真で写し取ったさまざまな生活文化や建造物、機械などを紹介し、当時の大衆文化と機械文明の在り方を検証する展覧会です。
無機質でかっこいいイメージに仕上がっています。裏面では、当時のカネボウのショーウインドー?の写真などもあり興味深いです。
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「万華鏡の視覚」(森美術館)
写真:カールステン・フラー「Y」(部分)
ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションから貸し出された、インスタレーションを中心とした作品を紹介する展覧会です。
これはお金がかかった展覧会チラシです!銀の箔押しで縁取られ、テキストも、細かい文字も含めてすべて箔押しです。きらきらしていて、万華鏡のイメージにぴったりです。
「アントワープ・ファッション」(東京オペラシティアートギャラリー)
1980年代にファッション文化の中心地のひとつとして注目されたアントワープと、「アントワープの6人」と称されたデザイナーたちを紹介する展覧会です。
色数を抑えたスタイリッシュなチラシです。特別協賛の日本生命のロゴの赤色に配慮した色合いなのかしらん?
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「プレスカメラマンストーリー」(東京都写真美術館)
写真:大束元「題不詳(女子プロレス)」
1930年から1970年代前半に活躍した朝日新聞社のスタッフ・カメラマンの作品を紹介する展覧会です。
タイポグラフィが時代の勢いを感じますね!
「山中俊治ディレクション「骨」展」(21_21 Design Sight)
“過去の骨格に学び、未来の骨格をデザインする”という展覧会です。からくり人形や現代アート、工業製品など多岐にわたる作品が展示されていました。
潔く「骨」という文字を全面に出したデザインです。よくみると「骨」の形が少しずつゆがんでいて、ん?と気をひきますね。
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「奇想の王国 だまし絵」(Bunkamuraザ・ミュージアム)
写真左:ジュゼッペ・アルチンボルド「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」
写真右:ペレ・ボレル・デル・カソ「非難を逃れて」
100点以上の西洋や日本のだまし絵を集結させた展覧会です。
展覧会タイトルのデザインもよいですし、ペレ・ボレル・デル・カソ「非難を逃れて」の、額縁の外に逃げ出そうとしている少年の絵に「急げ、渋谷へ!」とコピーをつけているのが面白い。
この展覧会が人気を博し、2013年には「だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵」も開催されました。
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次回は、2009年下半期の展覧会チラシ 私的ベスト10をご紹介します。
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