私の展覧会チラシ・目録蒐集:蒐集動機とマイルール

展覧会チラシ・目録

美術館・博物館の特別展の情報を広く伝達するための媒体、「展覧会チラシ」
なんとなく手に取って、家に置いている方も多いのではないでしょうか。

そして、展示物の情報をまとめた「目録」。これは、実際に展覧会に足を運ばないと入手することができません。

私は展覧会チラシと目録の魅力にとりつかれて、ここ十数年コツコツと集め続けています。

※チラシ、ポスター、フライヤーなどいろいろな呼び方がありますが、当ブログでは「展覧会チラシ」で統一します。


展覧会チラシ・目録の例
2010年4-6月に東京都庭園美術館で開催された「ロトチェンコ+ステパーノワ -ロシア構成主義のまなざし」

デザインの自由度が高く、見る愉しみを十二分に味わえる「展覧会チラシ」

展覧会チラシに必要な要素は、だいたい以下のような感じです。

  1. 展覧会名称
  2. 開催日程
  3. 開催場所
  4. 目玉の展示物

その他にも、開催時間や観覧料、展示物の説明、開催に至った経緯などいろいろな情報がありますが、詳しい情報はネットでも確認することができますので、最低でも上記4項目がわかればよいでしょう。

逆にいえば、それさえ掲載していれば、デザインはいかようにもすることができます。目玉の展示物1つをドカンと使ってもいいですし、複数の展示物をちりばめてもよい。展示物のクロースアップにしてタイポグラフィで魅せるようにしてもよい。デザイナーの力量の見せどころといえます。

他のページで紹介している「ポストカード」は、その性質上、展示物の全体像をとらえる必要があり、デザインの自由度は割と低い。今後紹介予定の「マッチ箱」は、大きさが限られているため複雑に要素を配置することができません。

A4(たまにB5や変形もありますが)という判型で縦横無尽にデザインを考えることができる展覧会チラシは、読んで楽しい、見て楽しいエフェメラなのです。

レア度が高くコレクター心をくすぐる「図録」

「目録」は、先に述べたとおり、実際に展覧会に出向かないと入手できないという点がコレクター心をくすぐります
単純に作品名、アーティスト名、制作年、技法、サイズなどを掲載するだけでなく、キュレーターからの一言コメントが入ったり、アーティストからのメッセージが入っていたりと凝ったものもあります。
形態も、4色刷りのブックレットになっていたりと、もはや目録ではなく「ミニ図録」といえるような仕上がりのものもあります。

私なりの蒐集ルール6つ

さて、私は展覧会チラシ・目録について、以下の蒐集ルールを定めています。

  1. 対象範囲は都内近郊の展覧会とすること
  2. 施設にて入手すること
  3. 自分が行きたいと思った展覧会のチラシのみを入手すること
  4. デザイン違いはなるべくコンプリートすること
  5. 展覧会に赴いた際には必ず目録を入手すること
  6. 目録は和文版のみを入手すること

1. について。私の住まいは東京都ですので、自分が足を運べる範囲、具体的には東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の展覧会のチラシのみを対象としています。(ただし、出張・旅行先で入手したものは除く)
地方の展覧会チラシで心惹かれるものもありますが、ぐっと我慢です。

理由は、自宅の収納スペースに限界があるということが一つ。
もう一つは、そもそもチラシは「特別展の情報を広く伝達し、入場者を増やして金を落としてもらう」ことが目的なので、来場できる可能性がない展覧会のチラシをもらうのは気が引けるということです。展覧会チラシを制作・印刷・配布するのには少なからぬコストがかかっています。優等生的なことを言うようですが、私が手に取ることで、本当に必要な人に行き渡らなくなってしまっては申し訳ないです。

2. について。昨今では「チラシミュージアム」アプリで展覧会チラシを見られたり、展覧会公式サイトからPDFをダウンロードすることができますが、紙で入手することにこだわっています。インクの発色や紙のこだわりを感じるのが好きなのです。
また、施設の展覧会チラシコーナーで、自分の興味があるものを選ぶことにこだわっていますので、展覧会チラシが自宅に届くサービス(「おちらしさん美術」など)は利用していません。私のようなヘンなこだわりがなければ、面白いサービスだと思います。

余談:図書館は展覧会チラシ狩りの穴場
美術館・博物館の入り口、コインロッカー付近、ミュージアムショップの端などで展覧会チラシをゲットする方が多いのではないかと思います。私もメインの狩場はそこですが、穴場としてお伝えしたいのは図書館の情報コーナーです。
図書館では、小規模な施設の展覧会のチラシ(たとえば三軒茶屋の「生活工房ギャラリー」のチラシとか、世田谷文学館のチラシとか)が置いてあることが多く、これらは大型の美術館・博物館では手に入りにくいのでとても興奮します。

3. について。当たり前のことを言っているようですが、自分が行きたい、行ける展覧会のチラシのみを入手しています。理由は1. で述べた通りです。
とはいえ忙しさにとりまぎれて、実際に足を運べるのは入手した展覧会チラシの3分の1に満たないのですが・・・。

余談:クリアファイルは展覧会チラシ入手の心強い相棒
展覧会チラシを入手したら、すかさずクリアファイルに入れましょう。手に持ってそぞろ歩いていると、いつの間にか手脂と汗でフニャフニャに・・・なんていう悲劇が訪れます。
私は下の写真のように、クリアファイル2枚でサンドイッチして鞄に入れています。

4. について。東京・上野エリアで開催される大型展覧会や、広告に力を入れている渋谷のBunkamuraなどの展覧会では、展覧会チラシを複数デザインで発行することがあります。
超大型展の場合は、開催1年前などから「速報チラシ」が出ますし、目玉の展示物が複数ある場合メインビジュアルの差し替えがあったりします。なるべくコンプリートするようにしています。
ただし、どれを入手したか・していないかを記憶するのは至難の業で、ダブりが生じてしまうことがままあり、目下悩んでいるところです。

5. は当たり前なので説明は飛ばすとして、6. については、近年和文版だけでなく英文版、施設によっては中国語版、韓国語版の目録が置かれていたりします。
和文版以外は数が限られていることが多いので、和文版のみを入手するようにしています。

余談:美術ファンではなくコレクターとして生きる
私は年間50~60ほど展覧会に行くという生活を十数年続けていますが、熱心な美術ファンではないんだろうなと自分では考えています。
あまり認めたくありませんが、美術が好きなのではなく、展覧会チラシと目録、ポストカードを集めるために足を運んでいるのではないか。
展覧会チラシコーナーでの胸の高まりは展示会場でのそれを超えていますし、展示会場で絵を見て「すてきだなあ」と思うと同時に「ポストカードは販売しているかな?どんなデザインかな?」と思う気持ちが抑えられませんもの。

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次回は展覧会チラシ・目録の収納方法についてご紹介していきます。

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