第7章と第8章のあらすじを箇条書きでご紹介します。第1章と第2章のあらすじはこちら、第3章と第4章のあらすじはこちら、第5章と第6章のあらすじはこちら
箇条書きがパメラの記述(要約)、【コメント】が私のコメントです。
第7章:キザな奴
時代:1970年~1971年頃
パメラ:22~23歳
●ロンドン行きの飛行機はなぜかファーストクラスに乗ることができ、隣の席のジミー・ウェッブと仲良くなった。
→【コメント】ジミー・ウェッブはシンガーソングライター、ピアニスト。代表曲は「恋はフェニックス」。1986年『ソングライターの殿堂』入り。
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●ロンドン観光を楽しむ毎日。GTO’sのメンバーとして、イギリスのマスコミからインタビューのオファーがありうれしかった。
→【コメント】ロンドンではちょっとした著名人扱いでうれしかったようです。
●ミシェル・オヴァーマンがそのころロバート・プラントを追いかけてロンドンまで来ていたので合流した。ロバート・プラントは奥さんを捨てきれず、彼女は傷心していた。
→【コメント】ミシェル・オヴァーマンは第6章でも出てきました。
●マーティーはパメラがきたことで浮気ができなくてイライラしているようだった。マーティーとの関係に悩み、パメラは(胃腸に)潰瘍ができた。
→【コメント】マーティーはろくな男じゃないから、パメラ、やめとけ。
●ミック・ジャガーに会い、マリアンヌ・フェイスフルの話などを聞いた。
●ミック・ジャガーはマーティーのいないときにパメラを訪ねてくるようになった。まもなく関係ができた。
●ミック・ジャガーはグルーピーと乱行することが多かったが、なぜかチャーリー・ワッツを12歳の男の子のように扱い、チャーリーのそばではしたないことをすると「チャーリーにそんなものを見せちゃダメじゃないか!」と怒った。
●ミックと歩いているとファンがいっぱい集まってくる。キングスロードをうろついていると「彼のガールフレンドってかわいくない?」と少女たちが話しているのが聞こえてうれしかった。
→【コメント】ミックがチャーリー・ワッツを謎の子ども扱いするのがおかしい!パメラはミックと並んで歩くのもうれしいし、女の子たちが自分をうらやむこともうれしくてたまらないようです。ここが、パメラの人生のハイライトだったのではないか。
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●トッド・ラングレンからツアーが中止になったと電話がありがっかりした。音楽のキャリアを積みたかったがこれからどうするか。バーのバイトを続けたくない。
→【コメント】掴みかかった夢が潰えてしまいました。このとき、ツアーが中止になっていなかったらパメラのキャリアはどうなっていたでしょう。
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●ヴィトーのダンサーの一人だったレニーという女の子とパリに行くことになった。
●パリでは、フランソワという18歳のシンガーソングライターに慕われたが関係は深めなかった。彼からは「君は僕のことを愛していないけれど、僕のことを決して忘れはしないだろう」といわれた。
→【コメント】久しぶりにヴィトーの名前が出てきました。ヴィトーつながりで知り合いになっていたレニーとヨーロッパ周遊です。
フランソワ君、18歳とはいえ、フランス人のいうことはちょっと違うなという感じ。現にパメラはこう書きつけているわけですから、一生彼のことを忘れることはありませんね。
●イタリア、オーストリアのウィーン、オランダを旅した。
●オランダにてローリングストーン誌の記事により、グラム・パーソンズがフライング・ブリトー・ブラザーズをやめて自分のバンドを作ろうとしていることを知り、さみしく思った。
●オランダにてヒッピーたちと暮らし始めた。キーフというクスリを売り飛ばして生計を立てた。
→【コメント】クスリの売人として小銭を稼ぐパメラ。お母さん泣いちゃうよ。
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●ロンドンに戻ると、マーティーの心は離れていた。マリファナをやりまくるようになった。
●ジョーン・バエズの言葉「過去や、昔の思い出にいつまでもとらわれていたらダメ、そんなことをしていたら、いまのこの時を逃してしまうわ」を肝に銘じるようになった。
→【コメント】マーティ-とは別れて正解ですよ。
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●ケントにあるノエル・レディングのカントリー・ハウスで22歳の誕生日を迎えた。
→【コメント】ノエル・レディングとは関係が続いていたんですね。イギリスのカントリー・ハウスに招待されるのはアメリカ人女性からしてみると憧れですよね。
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●ダンカン・“サンディ”・サンダーソンと関係ができ、女友達レニーと一緒にピンク・フェアリーズのツアーについていってイギリス中を周った。ピンク・フェアリーズのファーストアルバムは名盤になるに違いないと思った。
→【コメント】ダンカン・“サンディ”・サンダーソンはイギリスのサイケデリックバンド、ピンク・フェアリーズのベーシスト。バンドの全国ツアーについていくのはグルーピーの夢ですね。
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●2週間の滞在だったはずが、結局イギリスには半年も滞在した。一文無しになってしまったため、ロサンゼルスに帰ることにした。
→【コメント】一文無しか。。男たちはパメラに金銭面で援助してあげることはないんですね。
●ロサンゼルスへの帰途、オハイオ州デイトンに住む親戚の家に立ち寄り、そこでマザーズ・オブ・インベンションをみた。マザーズのリードシンガーのハワード・ケイランとちょっといい感じになったが深い関係は持たなかった。
→【コメント】ハワード・ケイランのルックスが地味だからか?!
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●実家に戻ると情緒不安定になり、ボイスレッスンを受け始めた。
●結局、バーのバイトに戻った。
→【コメント】夢のようなヨーロッパ旅行のあとの現実は厳しい。
●ダンカン・“サンディ”・サンダーソンは週に1回は電話をかけてくれて、電話でプロポーズしてくれた。
●しかしそのころ、トッド・ラングレンのベーシストのトニー・セールスという19歳の男の子に興味がわき、関係をもってしまった。
●ロンドン行きのチケットを買いダンカン・“サンディ”・サンダーソンに再会したが、愛はさめてしまった。
→【コメント】ダンカンかわいそう。トニー・セールスはスーピー・セールスという、パメラが昔好きだったアイドルの息子とのことです。
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●ゲイル・ザッパから連絡があり、フランク・ザッパの映画『200モーテルズ』のオーディションを受けた。そこにはリンゴ・スター、キース・ムーンがいた。キース・ムーンが気になりはじめる。
●リンゴ・スターと親しくなった。しかし、ビートルズの仲が悪いのがわかり幻滅した。
●映画『200モーテルズ』ではグルーピーの女性記者役に抜擢された。リンゴに演技を褒められてうれしかった。
●ゲイル・ザッパより、ザッパ家のベビーシッターを依頼される。
→【コメント】高校時代の追っかけでちらっと見かけたリンゴ・スターと再会です。
そして、ハチャメチャなキース・ムーンと対面。このあと二人は・・・?!
映画『200モーテルズ』は1971年に公開されました。長女ムーンと長男ドゥイージルの子守をすることで、パメラは経済的に安定したようです。
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●トニー・セールスとの蜜月。しかしトニーは嫉妬深い性格で、それが原因で破局。
→【コメント】ダンカンを振る原因となったトニーとは、あっさり別れてしまいます。
●GTO’sのメンバーにいろいろと動きあり。
クリスティンはボブ・ディランのマネージャーと付き合い、
シンデレラはジョン・ケイルと結婚、
スパーキーはミュージカル「ヘアー」に出演した俳優と結婚して妊娠、
マーシーはアル・グリーンと関係ができ、オーティス・レディングの死の真相を調査、
サンディはイタリアに帰り大工さんと結婚した。GTO’sの活動は結局ぱっとせず終わった。
→【コメント】シンデレラはなんとヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルと結婚!このころジョン・ケイルは脱退しソロ活動をはじめていました。いち早く誰かの子どもを妊娠していたサンディは、子連れでイタリアに帰ったのかな?平凡だけど幸せな人生になったみたいで、よかった。
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●ロデオ・テイラーのヌーディーという男の店に就職しようとしたが、ヌーディーにせまられて奥さんがそれを知ってクビを言い渡された。
●女優になるために右往左往した。「(女優としては)声が高すぎる」といわれ、ヴァイブレーターを使われた。
→【コメント】ロデオ・テイラーとは、カウボーイ風の服を仕立てる店という意味だと思います。美貌があだとなり退職、女優活動をしようとしても、ひどいセクハラを受けていますね。(ヴァイブレーターってそういう意味ですよね?違う?)
●ハワード・ケイランがよくザッパ家を訪れるようになり、親しくなった。彼は既婚者だったが結婚生活は破綻していた。関係をもったが、奥さんから「夫を出せ」と連絡があってびっくりしたが関係を続ける。
→【コメント】ハワード・ケイランは、このころマザーズ・オブ・インヴェンションに加入したヴォーカリスト。不倫はアカンぞ。
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●アリス・クーパーが自身の社交界デビューのパーティーを開く。
→【コメント】第4章で出てきたアリス・クーパーの再登場です。このころには人気ロッカーとなっていました。
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●チャック・ウェインと知り合い、精神世界に興味をもつ。
→【コメント】チャック・ウェインについて、詳しいことはよくわかりませんでした。作家・脚本家だと思うのですが。
●ジム・モリソンが死亡して落ち込む。
→【コメント】第2章、パメラがティーンエージャーだったころに絡んだジム・モリソンの27歳の早すぎる死です。
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●レッド・ツェッペリンが再びロサンゼルスに来る。ジミー・ペイジと少し話す。ロバート・プラントと関係をもつ。
→【コメント】えっ、ロバート・プラントとも関係したんですか・・・。
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●23歳の誕生日。ザッパのお城での牧歌的な生活。
→【コメント】このころは、ザッパ家に入り浸りになっているようです。
第8章:会ったとたんに一目惚れ
時代:1971年~1972年頃
パメラ:23~24歳
●そのころチャック・ウェインはグル(導師)的存在になっていった。
●チャック・ウェインの隣に住んでいた若い俳優ドン・ジョンソンと関係ができる。「ドンはありとあらゆる言葉であたしを口説いてくれた」
→【コメント】このころドン・ジョンソンは駆け出しでしたが、のちに刑事ドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』で人気俳優になっていきます。
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●ザ・フーがロサンゼルスにきて、キース・ムーンが「爆竹のような勢いでわたしの人生になだれこんだ」。
●キース・ムーンは、かつてローディーの男の子を運転中に死なせてしまったことがトラウマだと吐露した。
→【コメント】ザ・フーの奇才ドラマー、キース・ムーンと関係ができます。
「ローディーの男の子を運転中に死なせてしまった」とは、1970年にムーンの乗る車が若者に襲撃を受けた際、彼の運転手だった男性が道を空けさせようと車から降りたところを、ムーンが誤って車を発進させ、轢いて死なせてしまった事件のことです。ムーンは取り調べを受けましたが結局無罪となりましたが、ずっと彼の心に影を落としていたようです。彼の奇行の原因のひとつなのかもしれません。
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●ザ・フーのコンサートに行ったことをドン・ジョンソンに知られて「君のことは金輪際見たくない」といわれた。さらに、パメラはキース・ムーンに性病をうつされてそれをドンにうつしてしまった。しかし、なんだかんだいってドンとは仲直りした。
→【コメント】ひどい話だ・・・。でもドンは許すんだね(笑)。当時、性病が蔓延していたようです。HIV出現以前の時代ですから、あまり危機感がなかったのかも。
●ドン・ジョンソンの破産。なんとか映画The Harrad Experiment(青い接触)で主役を得ることに。ドンを支えるために家事をやりすぎてイライラする日々。
→【コメント】のちに人気俳優となるドン・ジョンソンですが、このころは空っ穴だったようです。結婚もしていないのに、そんなに家事をやりすぎちゃダメだ、パメラ。
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●ドン・ジョンソンは仕事で知り合った14歳のメラニー・グリフィスと親しくなった。「あたしはうすのろのおばあちゃんになったみたいな気分」
→【コメント】ええ・・・。14歳のメラニー・グリフィスにアプローチされてなびくのはやばいでしょ。ポッと出の子どもにドンをかっさらわれて怒り心頭のパメラ。でもこの本の謝辞にメラニー・グリフィスが入っていますし、エピローグで交流がちらっと書かれますので、現在はパメラとメラニーの関係は良好のようです。
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●女友達ビヴァリーに再会するも、ジャンキーになっていた。
→【コメント】このパターンばっかり。GTO’sのメンバーのみんなー!!
●レインボー・バー・アンド・グリルというナイトクラブでレジ係になる。
→【コメント】ドン・ジョンソンと別れ、シャツ販売もうまくいかない。現実は厳しい。
●女友達レニーがドンと失恋した自分を励ましに来てくれて、二人でグランド・キャニオンをドライブ。自分の悩みがちっぽけに感じた。
→【コメント】持つべきものは女友達。レニーはヴィトーのダンサーの一人だった子で、一緒にヨーロッパ周遊してピンク・フェアリーズのツアーに同行した彼女ですね。
●レッド・ツェッペリンがまたまたロサンゼルスに来たので、ジミー・ペイジとまたしても関係をもってしまった。
→【コメント】腐れ縁・・・。
●ブランドン・デ・ワイルドが交通事故で死去しショックを受ける。
→【コメント】1972年7月6日の出来事です。一時期関係していたブランドン・デ・ワイルドはあっけなくこの世を去ってしまいました。享年30歳。
●クリス・ヒルマンがスティーブン・スティルスとマナサスを結成、クリス・ヒルマンに再会する。
→【コメント】久しぶりにクリス・ヒルマンの名前が出てきました。
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●ヴィダルサスーンの美容師のフェルナンドと火遊びする。
→【コメント】パメラにしては珍しく、ミュージシャンでも俳優でもない男です。
●ハル・アシュビー監督の『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』を見る。主演のバッド・コートと知り合いになると直感する。
→【コメント】バッド・コートとのエピソードは、その後本著には書かれていないのですが、別の本で書かれているのかな。
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●ザ・キンクスがロサンゼルスに来る。レイ・ディヴィスとは関係ができるぎりぎりまでいった。
→【コメント】ぎりぎりってどのへんかな?
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●マーロン・ブランドに夢中になったが、関係が持てず。
→【コメント】1972年当時、マーロン・ブランドは『ラストタンゴ・イン・パリ』と『ゴッドファーザー』で第二の全盛期を迎えていました。
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●24歳の誕生日を迎え、ドン・ジョンソンに祝ってもらう。そのころドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスは婚約していたが、ドンと体の関係を続ける。
→【コメント】不毛な関係、アカンでしょ。
●キース・ムーンと再会し薬をやりまくる。
→【コメント】ヘビーな薬中のキース・ムーンに引きずられてやばいことに。
次回は第9章~エピローグのあらすじをご紹介します。
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