【読書メモ】パメラ・デ バレス 『伝説のグルーピー』④章ごとのあらすじ(第5章~第6章)

読書メモ

第5章と第6章のあらすじを箇条書きでご紹介します。第1章と第2章のあらすじはこちら、第3章と第4章のあらすじはこちら
箇条書きがパメラの記述(要約)、【コメント】が私のコメントです。

第5章:胸いっぱいの愛を

時代:1969年頃
パメラ:21歳前後

●クリス・ヒルマンとの体の関係は続いていたが、彼は関係を真剣に考えてはくれなかった・クリス好みの女になるよう必死に努力した。
→【コメント】クリスはパメラを振り回しっぱなしですね。

●サンタ・バーバラに住むグラム・パーソンズの恋人のナンシー宅に入り浸るようになる。
→【コメント】パメラとグラム・パーソンズとの関係も、あやしいものですが・・・。

●奥さんと別れたばかりのブランドン・デ・ワイルドとコカインをやり関係を持った。
●ブランドン・デ・ワイルドとは到底やっていけないと思うようになる。彼はつきっきりでやさしく世話しないといけないタイプだった。
●「彼は重大な男の考えとやらを私にのぞかせてくれた最初の男性だった。彼はマッチョのカーテンを開いて、男の頭の中身をちらっと見せてくれた。それはびっくり仰天するような代物だった」

→【コメント】ブランドン・デ・ワイルドは「シェーン」の少年役を演じた俳優。このころは27歳前後。はっきりとは書かれていませんが、男尊女卑ぎみの人だったんでしょうかね。

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●クロスビー、スティルス&ナッシュのライブを観る。
→【コメント】ステージをみただけで、クロスビー、スティルス&ナッシュと関係はなかったっぽいです。

●GTO’sのメンバーが薬物で逮捕される。このころにはGTO’sのメンバーの気持ちはバラバラに。
→【コメント】うーん。せっかくフランク・ザッパからチャンスが与えられたのに、GTO’sのメンバーはそれを台無しにしてしまいました。

●ニック・セント・ニコラスからなんと結婚式の招待状が届く。
→【コメント】ニック・セント・ニコラス第3章に出てきた、ステッペンウルフのギタリスト。パメラの初体験の相手ですね。招待すんなやと思う。

●クリス・ヒルマンにカウボーイシャツを縫ってあげたが、クリスはそれをポーカーに負けたかたにマイケル・クラーク(ザ・バーズ、フライング・ブリトー・ブラザーズのドラマー)に売ってしまって悲しかった。
→【コメント】パメラは裁縫の才能があり、この後も定期的にシャツを作って売っています。こういう手に職があるといいですね。賭けに負けたかたに・・・というくだりは、映画『あの頃ペニー・レインと』で、賭けの代償としてラッセルがペニー・レインを売るシーンを連想します。

●ノエル・レディングがシンシアの前で、「自分が好きでイングランド北部に連れていきたい」と宣言した。ノエルと寝たがっていたシンシアとはそれから疎遠になった。ノエル・レディングが好きなわけではなかったがまた関係を持った。
→【コメント】ノエル・レディングに対するパメラの気持ちは一貫して冷めているんですが、関係はしっかり持つんですよね。

●レッド・ツェッペリンがきた。彼らは乱行の極みをつくした。
→【コメント】パメラからみても乱行ということなので、本当に乱行なのでしょう。

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●叔父叔母がいるケンタッキー州までヒッチハイクの旅をした。自然は素晴らしかった。しかしケンタッキー州の男たちは微妙だった。キリスト教についてあれこれ考えたりもした。旅先からクリス・ヒルマンに手紙を書いた。
→【コメント】田舎の環境は好きだが、男性は退屈。正直なパメラですね。

●アンディとシンデレラが自分の部屋にボンゾ・ドッグ・バンドのメンバー全員を連れてきて馬鹿騒ぎした。ここは自分の家ではないという感覚に陥り、自分の部屋が欲しいと考えるようになった。
●そこでミシェル・マイヤーと一緒に住むことになった。彼女は巨乳だが頭がよかった。
●ミシェル・マイヤーとの暮らしは楽しく、ノエル・レディング、ロッド・スチュワート、クリス・ヒルマン、グラム・パーソンズ、フランク・ザッパの写真とキリスト、ミッキーマウスのカードをベッドの上の壁に貼り付けた。
●ミシェル・マイヤーとの家にはアリス・クーパー、キム・フォウリー、ロドニー・ビンゲンハイマー、ホワッツ・ハブニング・ボブ、GTO’sメンバー、ゲイル・ザッパが遊びに来た。

→【コメント】ボンゾ・ドッグ・バンドのメンバーってニール・イネス筆頭に5人?もっとかな?部屋を占有されるのはきついね。女友達ミシェルとの新居にミュージシャンの写真を貼りまくりというのがほほえましい。

●カウボーイシャツを縫って生計を立てた。グラム・パーソンズに電話し、縫ったシャツをあげた。
→【コメント】パメラの手縫いのカウボーイシャツ、みてみたい。

●ブライアン・ジョーンズ死去のニュースを知る。
→【コメント】1969年7月3日、ブライアン・ジョーンズは自宅のプールの底に沈んでいるのが発見されました。パメラは彼とは関係がなかったと思いますが、ノエル・レディングはその死に大きなショックを受けたようです。

●BTOのミスター・キャロルがリヴィング・シアターのメンバーと一緒にヨーロッパに行った。そこで彼はジミー・ペイジと会い、自分に「ジミーは君を欲しがっている」と手紙を書いた。
●ジミー・ペイジがロサンゼルスにきて、コンチネンタル・ハイアット・ハウス(“ハイアット”ではなく“ライオット”と皆呼ぶ)に宿泊した。パメラはわざとじらして、なかなかジミー・ペイジの元に姿を現さなかったところ、「どうして昨晩は来なかったのか」と92回いわれた。

→【コメント】ジミー・ペイジがパメラに興味を持っていることがわかります。映画『あの頃ペニー・レインと』でも、をラッセルたちはハイアット・ハウスのことを「ライオット・ハウス」と呼んでいますね。パメラのじらし作戦が成功して、ジミーはパメラに夢中になったようです。

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●ジミー・ペイジはお愉しみ用に鞭を持ち歩いていたが、「君には使わないよ」といわれた。
ジミー・ペイジとの蜜月が始まったが、ジミー・ペイジからはツアー中は「死ぬほど退屈に」なるので「ちょっといたずら」することは許してほしいといわれた。
●レッド・ツェッペリンの他のメンバーは、「ジミーがツアー中に一人の女の子とこんなに長い間を一緒に過ごしたことはこれまでなかった」とはやしたてた。
●パメラはコンチネンタル・ハイアット・ハウスのスイートルームに滞在し、バックステージから演奏を見て、楽屋に入ることを許されている唯一の女の子になった。
●ジミー・ペイジはパンテーンのシャンプーを使っていたので、それから何年たってもパンテーンの匂いをかぐとジミー・ペイジのことを思い出した。

→【コメント】パメラがジミー・ペイジにとって「特別な女の子」になっていったことがわかります。しかし一方でジミーは浮気するかもしれないけど許して的な保険をかけているという。ジミー・ペイジが使っていたシャンプーはパンテーン。どうでもいい知識を得てしまった。匂いは記憶に残りますよね。

●スパーキーはGTO’sをやめた。GTO’sはますますぎくしゃくしてきた。
→【コメント】GTO’sはこの当時まだ一応解散はしていないんですね。

●21歳の誕生日を盛大に祝ってもらった。最中にジミー・ペイジから電話がかかってきたがうるさくてよく聞こえなかった。以降、行き違いが生じた。
→【コメント】ロサンゼルスを離れ、だんだんとジミー・ペイジと距離ができていきます。

第6章:ジャンピン・ジャック・フラッシュ

時代:1969年~1970年頃
パメラ:21~22歳前後

●フランク・シナトラの息子のパーティーに参加したが、彼は自分に才能があるように見せかけていて、見ていてつらく感じた。パーティーではロッド・サーリングに会い、彼は車で送ってくれた。彼からカウボーイシャツを縫ってほしいと依頼された。
→【コメント】著名人の子息というのはつらい立場なのかもしれません。ロッド・サーリングは『トワイライト・ゾーン』などで知られる脚本家です。

●ロッド・スチュワートから部屋に今度泊めてほしいという手紙が来た。ロッドとロン・ウッドの写真が同封されていた。泊めたいのはやまやまだったが、ジミー・ペイジの奥さんになるという野望があるためガマンした。
→【コメント】ロッドたちを泊めていたらいまごろどうなっていたでしょう?!

●ローレル・キャニオンにあるストーンズの豪邸でミック・ジャガーに『ベガーズ・バンケット』について意見を求められた。
●ジミー・ペイジのためにミック・ジャガーの誘惑を拒み続けていると、ミック・ジャガーは「君は本当にいい子すぎるよ、そうだろ?ジミーがこの瞬間にも何をやってると思う?君はGTO’sじゃなかったのか?オクラホマからきた女子高生じゃないんだよ」といった。
●「ミック・ジャガーは本当に知的な人だったけど、私は彼を種馬のように扱いたかったし、もしかすると少しばかり非人間的に扱いたかったのかもしれない。」
●ロバート・プラントの不倫相手でパメラの友達のミシェル・オヴァーマン(エアロスミスのスティーブン・タイラーの元カノ)とともにオークランドスタジオまでヒッチハイクしてミック・ジャガーに会った。
●「オルタモントの悲劇」が起こる(1969年12月6日)

→【コメント】ミック・ジャガーがグルーピーにアルバムの出来栄えの意見を聞いていた、というのは面白いです。なんとかパメラの心の隙間に入り込もうとするミックが必死。パメラはミックには本気ではなくて、外見的な魅力にひかれていたみたいですね。

●ジミー・ペイジはロサンゼルスになかなか戻らなかった。やっと戻ってきて買い物に付き合うと、ジミーはエッシャーの絵を500ドルで購入した。それから間もなくしてエッシャーは亡くなったので絵の価格は高騰した。
→【コメント】ジミー・ペイジの商才が感じられるエピソード。版画とはいえ、500ドルは安いんじゃないでしょうか。

●ジミー・ペイジは「君は本当に可愛い女の子だよ。僕は君にふさわしくないんだ。僕はひどいやつだから。君も分かってるようにね」といった。
→【コメント】ジミー・ペイジはパメラにひどいことしたよね。ここで別れが決定的になります。ジミー・ペイジは本当にクズに見えますが、本書はパメラの視点で書かれているので、彼にも彼の言い分があるのでしょう。

●カウボーイシャツの縫製では稼げないので、「ダンスランド」というバーでホステスとしてバイトすることになった。客商売にうんざりした。
●バイト先で若いフィリピン人にアプローチされ、婚約指輪を渡されたが断った。まだジミー・ペイジが忘れられなかった。

→【コメント】現実は厳しい。ミュージシャンからちやほやされる自分と、日銭を水商売で稼がなければならない自分。あまりの落差に、情緒不安定になるでしょうね。

●久しぶりにジミー・ペイジから連絡がきて、アレイスター・クロウリー(著名なオカルティスト)の手回り品がハリウッドにあるかもしれないので探してくれと依頼される。探したら見つかったので送ってあげた。彼はフランス人モデルのシャーロット・マーティンに夢中になった。
→【コメント】オカルト好きなジミー。便利屋として使われるパメラ。

●クリスティンから手紙が届き、彼女がトッド・ラングレンと付き合っていることを知った。
●トッド・ラングレンが一緒にヨーロッパをツアーしないかと誘ってくれた。

→【コメント】“美メロ作成マシーン”トッド・ラングレンの登場。初のソロ・アルバム『ラント』を出した頃です(1970年)。トッド・ラングレンといえばグルーピーのベベ・ビュエル(ビビ・ビュエル)との関係が有名ですが、まだベベと出会う前かな。

●ウェイロン・ジェニングスにアプローチし、ワンナイトスタンドした。
→【コメント】ジミー・ペイジにふられたパメラは自棄になっているようです。ウェイロン・ジェニングスはカントリー・ミュージックのシンガーソングライター。一度きりの関係ですが、このあとウェイロンはパメラにウィリー・ネルソンとボブ・ディランを紹介してくれます。(第9章参照)

●ミッキーという女の子と住むことになった。
→【コメント】女友達ミシェル・マイヤーとの同居はうまくいかなくなったのかな。

●クリス・ヒルマンとまた関係ができる。
●かつて関係があったブランドン・デ・ワイルドとは良い友達になる。

→【コメント】この当時のパメラの男関係は荒れてますね。そうかい、としかいえない。

●ノエル・レディングから連絡があったが、彼は神経衰弱状態だった。ニューヨーク行きの往復チケットを送ってきたので行くと、彼はブライアン・ジョーンズのことを話し、一緒に自分も死ぬべきだったと泣いた。
→【コメント】ノエルはブライアン・ジョーンズと仲が良かったのかな?だいぶ神経がまいっているみたいです。

●ニック・セント・ニコラスと話をした。
→【コメント】パメラの初めての男、ニックが再び現れます。

●女友達でGTO’sのマーシーはエンジェル・ダスト漬けになっていった。
→【コメント】フライング・ブリトー・ブラザーズのファーストアルバムのHippie Boyで一緒にコーラスを歌った子ですね。エンジェル・ダストって実在するクスリだったのか。なぜか架空のクスリだと思っていました。

●女友達でGTO’sのシンデレラのイギリスに住むペンパルのジーン・カレル経由で、マーティーという男に手紙を書くように勧められた。手紙を書くと、マーティーが服を送ってくれたりして交流がはじまった。
●マーティーがロサンゼルスに来た。彼はセックス好きで厚かましい男だった。

→【コメント】マーティーはアパレル関係の仕事をしている男っぽいです。女友達のペンパルの紹介って面白い縁。

●ロバート・プラントから電話があり、レッド・ツェッペリンのショウに出てほしいといわれた。ジミー・ペイジと会い、朝まで話し合った。「僕たちまだ友達だよね?」「もちろんよ」「いい子でいるんだよ、パメラ」
→【コメント】ジミー・ペイジは、自分が悪者になりたくなくて保険をかけているひどい奴のように見えます。

●マーティーは他の子と関係を持った。彼は、自分は浮気OKだけど女の子にはダメというダブルスタンダードな男だった。
●バイトでお金をためてロンドンに行ってマーティーをびっくりさせることに。ロンドン行きの前に地元の皆に挨拶をしたが、女友達のビヴァリーはあばら屋に住んでヘロイン中毒になっていた。グラム・パーソンズはバイク事故で重傷を負っていた。

→【コメント】マーティーはやばい奴っぽい。旅行の前に知り合いに挨拶をしにいくのは面白いね。滞在が長くなることを予感していたのか。

次回は第7章~第8章のあらすじをご紹介します。

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