私のポストカード蒐集:データ管理もまた楽し

ポストカード

集めたポストカードをスキャンしてExcelで記録

私は、蒐集したポストカードをスキャンし、画像データを保存したうえで、情報をExcelで管理しています。


わりと手間で、まるで仕事みたいな感覚なんですけど、この作業をすると購入時の楽しさがよみがえってきます
情報があいまいな場合は検索したりしてアーティストの知識も深まりますし、自分が何を保持しているか記憶の補強にもなり、あんがい楽しい作業です。

Excelには11項目を記入

購入した当日に記入するのがベストですが、なかなかそうもいかないので数か月に1回のペースで情報を記入しています。


記入例

上の画像が記入例です。11項目を記入します。

①No.:連番。数式「=ROW()-1」が入っている
②区分
③作者
④タイトル
⑤制作年
⑥素材・技法:「ガラス」「鉛筆」「油彩」「水彩」など。結構ぶれている
⑦番号:同じアーティストの作品で複数枚持っている場合、制作年順に連番を記入
⑧展覧会名称:特別展で入手した場合に記入。常設展の場合は空欄
⑨展覧会施設:特別展で入手した場合に記入。常設展の場合は空欄
⑩所蔵施設:作品を所蔵する施設
⑪備考:購入にまつわる思い出などを記入

②区分:この分け方でいいのか試行錯誤中

あまり細かいことを考えずに、以下39の区分としました。00番台が国地域別、10番台が西洋、20番台が日本、30番台が20世紀前半以降の美術、40以降がその他としています。

今見ると、「01_古代」ってざっくりとした区分けなんなんじゃとか、「18_ラファエル前派、世紀末、象徴派」ってまとめすぎだろとか、「シュルレアリスム」「キュビズム」とかの区分けはないんだなとか、20世紀前半と後半でフォルダ分けてんの何か意味あるのかとか、いろいろ疑問がありますが、とりあえずこれで進めています。

スキャンした画像データも、この区分でフォルダ分けしています。

区分
【00番台:古代、国地域別】
01_古代/02_エジプト/03_中国・台湾

【10番台:西洋】
11_~15世紀_西洋/12_16世紀_西洋/13_17世紀_西洋/14_18世紀_西洋/15_19世紀_西洋/16_印象派・ポスト印象派/17_ナビ派/18_ラファエル前派、世紀末、象徴派/19_エコール・ド・パリ

【20番台:日本】
21_古筆切/22_平安~桃山_日本/23_17世紀_日本/24_18世紀_日本/25_19世紀_日本/26_20世紀前半_日本/27_20世紀後半_日本/28_21世紀前半_日本

【30番台:20世紀前半以降の美術】
31_20世紀前半_海外/32_20世紀後半_海外/33_21世紀前半_海外

【40番台~:その他】
40_写真/50_版画/60_その他企画/70_仏教/81_立体/82_やきもの/83_文様・着物/91_映画・テレビ/92_音楽/93_漫画/94_ファッション/95_車/96_動物/97_商業/98_建物・風景/99_ショップカード


区分別にフォルダ分け

③作者:姓, 名の順に記入

アーティストは姓, 名の順に記入します。
日本人・中国人の場合は漢字で記入。 例:中村宏
アルファベット表記の場合も、姓, 名の順にします。 例:Courbet, Gustave

そうすることで、Excel内やフォルダ内の探索がしやすくなります。名-姓にしてしまうと、フルネームで覚えていないアーティストの場合、名前を検索するか、検索窓に姓を打ち込むはめになります。

⑤制作年:制作年調査はめんどくさい

制作年はポストカード裏面に記載されていることが多いですが、記載がない場合は目録を確認、それでもわからなければ検索して調べるほかありません。ここに具体的な数値を入れておかないと、後述の行の並べ替えができなくなってしまうので頑張って調べます。

どうしてもわからなければ同アーティストの他の作品の制作年を仮で入れておきます。
「19世紀後半」とかあいまいな記載の場合は「1875年」とか適当に入れます。

地味にイラつくのは「嘉永元年」とか「明治10年」とか元号で記載されているケース。
西暦和暦を一覧にしたサイトをブックマークしておいて、すぐに調べられるようにしておきましょう。

⑧展覧会名称~⑨展覧会施設:展覧会名称の英語表記は萎え萎え

裏面に展覧会名の記載がないことがちらほらあります。購入当日に情報を記入できればいいですが、数か月前に購入したものを記入すると、はて、これがどこの展覧会のものかわからなくなってしまいます。

つらいのは展覧会名称が英語表記されているケース。デザインの都合なのかもしれませんが、なんであえて英語にするのか・・・日本語ではっきり表記して!!入力するこっちの身にもなって(って、そんなこと知らんですよね)!!

まあ、たいていのものは、作品名で検索すれば公式サイトや美術ブログで展覧会名が判明しますので問題はありません。

⑩所蔵施設

作品を所蔵する施設を記入します。これを入れておくと、たとえばボストン美術館展など、しょっちゅう日本で開催される展覧会でポストカードのダブり買いを防ぐことができます。

所蔵施設でフィルターをかけると、いろいろなことが分かって面白いです。「2021年にランス美術館展があったけど、実は2007年にもやってたんだな~」とか。

それを知ってどうするのという疑問がありますけど、なんか楽しいじゃないですか。

記入したら「並べ替え」

記入がすんだら、Excel全体を「区分-作者-番号」で並べ替えします。これで美しいデータができました!
余力があれば、ポストカード現物と、入力した行数、画像データの枚数が合致するかを確認します。
あとは時々ファイルを開いて楽しみます。作者で検索したり、展覧会でフィルターをかけたり・・・ドチャクソ地味ですけど、楽しいんですよ。


並べ替え作業

今後の野望:「属性」を追加したい

いずれは、何が描かれているかという属性情報を自由に追加し、表示させる何らかの仕組みを作りたいなと思っています。「花」「女性」「戦場」とかいろいろ。Pinterestみたいな感覚で、全ジャンルまたがって、たとえば「花」の画像が一覧ででてくるような仕組みができれば、表現の違いが分かったりできるんじゃないか。

それをやってどうするのかという疑問がありますけど、やっぱりなんか楽しいじゃないですか。
Excelでは機能に限界があるので、どうすれば実現できるのかをぼちぼち模索していきたいと思います。

余談:EPSONスキャナー「DS-571W」は優れもの
ポストカードのスキャン作業には、現在はエプソンの「DS-571W」を使用しています。スキャン速度が速く、サイズ感がまちまちなものを雑につっこんでも、つまることなく淡々とスキャンしてくれる心強い相棒です。
無線LAN接続ができるのでケーブルでごちゃごちゃすることなくすっきりと使えます。
裏面が汚れていると詰まることがありますが、それはこの機種に限らずスキャナー全体にいえることだと思います。

値段は2020年12月当時で6万くらいでしたが、今はだいぶ安くなっていますね。

ポストカードに限らず、書類など日常のいろいろなものをスキャンするのに使っています。おすすめです!

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フチがギザギザしているなど、特殊なポストカードの場合は、「キャリアシート」に挟めばスキャンできます。

次回は、私のポストカードコレクションのなかからお気に入りのものをジャンル別にいくつか紹介していきたいと思います。

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