【ポストカード】コレクション⑩ 18世紀前半 西洋

ポストカード

18世紀前半の西洋絵画のポストカードコレクションです。

フランソワ・ブーシェ「オダリスク」


Boucher, François「オダリスク」, 1745年?, 油彩, ルーヴル美術館

2015年に国立新美術館にて開催された「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」で購入したポストカードです。

この絵の主人公はお尻です。白くて丸く、ふんわりとした良いお尻ですね。ブーシェは横たわりお尻を見せる若い娘の絵をいくつか描いていますが、この絵が一番煽情的だと思います。

モデルはルイ15世の寵姫ポンパドゥール夫人か、ブーシェの妻か、所説あります。
ルイ15世専用の秘密娼館「鹿の園」にいたことで有名なマリー=ルイーズ・オミュルフィとの説もあり、実際似た構図の「横たわる少女」(ヴァルラフ・リヒャルツ・ミュージアム、アルテ・ピナコテーク)ではモデルを務めていますが、彼女は1737年生まれで、1745年と推定されるこの絵の制作年とは年齢が合いません。

いくらロココの享楽的な時代であるといっても、ここまで露骨なポーズをポンパドゥール夫人や妻にやらせるものでしょうか?私は無名のモデルだと考えています。

エドワールト・コリール「レター・ラック」


Collier, Edwaert「レター・ラック」, 1703年, 油彩, 個人蔵

2011年にBunkamuraザ・ミュージアムにて開催された「フェルメールからのラブレター展」で購入したポストカードです。

いわゆるトロンプ・ルイユ(だまし絵)で、本当にそこに物が立ててあるかのようです。
当時はこういう革のバンド(?)に小物をまとめていたんですね。手紙、レターオープナー、羽ペン、ろうそく消し、新聞などが恐るべき解像度で描かれています。
新聞にはHer Majesty・・・と見えますので、どこかの王妃の記事が書かれているのかしら。

実際はもっときちんとしまわれていたのだと思いますが、この絵では画家は小物それぞれが映えるような配置を計算し格納しています。

ジャン・シメオン・シャルダン「食前の祈り」


Chardin, Jean-Baptiste Siméon「食前の祈り」, 1744年, 油彩, ルーヴル美術館

2012年に三菱一号館美術館にて開催された「シャルダン展 静寂の巨匠」にて購入したポストカードです。

親密な雰囲気の部屋で、お母さんが2人の子どもに、食前の祈りを捧げましょうね、と話しかけているようです。椅子に引っ掛けられた子どもの太鼓が可愛いですね。2人とも女の子にしかみえませんが、手前の子どもは、太鼓があることから男の子の可能性があります。
彩度を抑えた色調のなか、やわらかい陰翳がついており、見る者の気持ちを優しくしてくれます

こんな穏やかであたたかい、しかし品を感じさせる日常の一コマを描く画家の素顔がどんなかというと、古川ロッパみたいなルックスのおじさんです。「日除けをかぶる自画像」という絵をご参照ください。

アンドレアス・メラー「11歳の女帝マリア・テレジア」


Moller, Andreas「11歳の女帝マリア・テレジア」, 1727年, 油彩, ウィーン美術史美術館

2009年に国立新美術館にて開催された「THEハプスブルク」展で購入したポストカードです。

この少女は、のちのオーストリア女帝マリア・テレジア。異常な政治能力を発揮し、マリー・アントワネットの母としても有名です。キュッと上がった口角や、透き通った白い肌はマリー・アントワネットに引き継がれていますね。

11歳のほっそりとした美少女として描かれている彼女は、のちに16人の子どもを産み、肝っ玉母さんの風貌になっていきます。しかし体形は違えど、堂々たる王者の風格はこのころから備わっています。それと同時にやさしい、やわらかい雰囲気をまとっています。

「ベルサイユのばら」では、娘を思いやり、お嫁入り後も何かと世話を焼くやさしい母親として登場した彼女。展覧会でこうして「ベルサイユのばら」の登場人物に再会すると、読んでいてよかったなと思います。

トマス・ゲインズバラ「庭園での会話」


Gainsborough, Thomas「庭園での会話」, 1746-1748年, 油彩, ルーヴル美術館

2015年に国立新美術館にて開催された「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」で購入したポストカードです。

公園で若い男女が腰掛け、会話している様子を描いた絵です。男の方は夢中で彼女に話しかけ、目線をやっていますが、女のほうは上の空で、絵を見る私たちの方に目を向けています。ゲインズバラの描く人物の顔って特徴的ですよね。目がちょっと座っているというか。

細かく描いているわけではないのに、サテンの質感が伝わってきます。ちらりと見える片足がコケティッシュです。

次回は、18世紀後半の西洋絵画のポストカードをご紹介します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました