展覧会チラシ・目録は想像以上にかさばる
他のページでは、ポストカードの収納についてご紹介しました。ポストカードは2000枚超えてもケース5個で収まる、わりとコンパクトな蒐集物ですが、展覧会チラシ・目録はA4なので結構かさばります。このページでは、私の展覧会チラシ・目録の収納の歴史をお伝えしていきます。
チケットホルダーにはチケットだけを入れよう
私が展覧会チラシを集め始めた2008年ごろは、収納にチケットホルダーを使用していました。チケットホルダーというのは、最近あまり見られなくなりましたが、縦長の12個くらいポケットがついている、展覧会チケットを収納するケースのことです。
当初は目録を集めていなかったので、このチケットホルダーに展覧会チラシも一緒に入れちまおうと思い、三つ折りにして収納という悪手をとってしまったんですね。当然のことながら展覧会チラシに折り目がついてしまいました。しかも、12ポケットすべてに収納するとパンパンになってしまって見た目もかっこ悪い。
当時、こういう収納をしている人が結構いました。年3-4回しか展覧会に行かないうちの親や知人もチケットホルダーで思い出を集めていました。それくらいの頻度で、展覧会チラシに折り目がつくのにこだわりを持たない方であれば、もちろん有効な収納ケースだと思います。
当たり前ですけど、チケットホルダーにはチケットだけを入れましょう!という話でした。
チケットホルダーの餌食になり折り目がついたポスター
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メリット:気軽に収納できコンパクト
デメリット:大量収納には向かない。展覧会チラシに折り目がつく
お道具箱への収納では閲覧性が低い
次に私が考えたのが、子どものころ使っていたお道具箱にそのまんま収納するやり方です。
これで展覧会チラシに折り目がつかない!と思ったのですが、どうも一覧性が低い。表面も裏面も見たいけど見にくい、ということになりました。
また、このころには目録も集めるようになっていましたが、この方法では展覧会チラシと目録がばらけてしまいます。チケットや関連パンフなど小物類もちらばりやすいという問題が発生しました。
小学生のころ使っていたお道具箱。こんな長い付き合いになるとは
メリット:じゃんじゃん入れていけばいいだけなので楽
デメリット:一覧性が低い。展覧会ごとに書類をまとめることができない
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A4ファイルに落ち着きました
使いやすさ抜群「コクヨ 両開きチューブファイル」
次に私が考えたのは、展覧会チラシと目録、関連小物をクリアポケットに入れて、A4バインダーで管理するという方法です。
まずは「コクヨ 両開きチューブファイル」を使ってみました。この商品は、左右どちらからでも書類の抜き差しができる両開きとじ具が使われています。ルーズリーフのように自由に順番を変えられます。
このころには「展覧会の開催日付順に展覧会チラシを並べ替える」というこだわりが生まれていたのですが、このファイルの使い勝手は非常に良かったです。
チラシ、目録、チケット、関連小物をクリアポケットに入れる
オリジナルファイルを作りたい!
しかし、人間の欲望は留まるところを知りません。今度はデザインが気になるようになってきました。
「コクヨ 両開きチューブファイル」の色は青とシルバーの2色ですが、どうも事務的(事務製品なので当たり前)。
そこで、ファイルの表面に包装紙を巻き付けてみることにしました。
包装紙を巻き付けたコクヨのファイル。背部分にも、合うように入れてみた
薄めの包装紙だと下のファイルの色が透けて情けない感じになる
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こんなにしっかりした紙でなくていいかも
2010年ごろからは、年間50-60ほど展覧会に赴くようになり、年間2-3のファイルが必要になってきました。
そうなると、ファイルのごつさが気になるようになってきました。「コクヨ 両開きチューブファイル」は、わりと厚めのPP貼りの紙のファイルなのですが、もう少し薄くてカジュアルなものを求めるようになりました。
メリット:どちら側からもファイルを差し込める
デメリット:ちょっとごつい
「キングジム 保存ファイル 4375」に落ち着いた
そこで購入したのが「キングジム 保存ファイル 4375」です。こちらの商品は、薄めの落ち着いた色の、比較的薄めの紙を使っています。重量も軽くなりました。
ただし、とじ具の開閉は片開きになっています。まあ、両開きでも入れ直す手間は多少ありますので、よしとしています。
包装紙を表面に貼り付ける作業もやりやすくなったので、このファイルと心中しようと思います。
メリット:一覧性が高い。展覧会ごとに書類をまとめられる
デメリット:とじ具の開閉は片開きなので、あとから昔の展覧会チラシが出てきたときに入れ直すのが両開きよりやや手間
2008年から現在までのA4ファイルの一部。押し入れを圧迫しており家人の目が年々冷たくなる
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クリアポケットは「マルマン クリアポケットリーフ A4タテ 30穴 L460F」を使用しています。
どこでも手に入る、安価というのがポイントです。毎年大量に使用しますので値段は重要です。
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私は展覧会チラシ・目録を開催日付順に並べ替えて収納しています。しかし、持ち帰るごとに並べ替えをしていると大変なので、とりあえずその日はクリアポケットに入れて「お道具箱」に放置し、毎年年末年始と7月くらいになったら並べ替えの作業をします。
床にばーっと月別のかたまりを作って並べ替えていく作業は結構大変。でも、思い出の棚卸ができて、これはこれで楽しい作業です。展覧会チラシのダブりもこの時発見できます。
展覧会チラシを集めていると、自分の記憶力というのがいかに貧弱なのか、日々衰えていっているのかを目の当たりにします。
すでに収納したチラシを何度も持ってきてしまうのです。しかしそれでも、入手しそこなうよりはましかなと。
記憶って本当にあいまいなもので、壁に貼ってあるポスターを見た記憶が、チラシを収納した記憶にすり替わってしまったりするのです。大型の展覧会で、何度も何度も街中で広告をみていて「この展覧会のチラシを持ってないなんてありえないな。むしろダブらせてるかも」と思っても案外持っていなかったり・・・。
あとは、同じ展覧会でもデザイン違い、色違いがありますので、絶対的な自信がない限り入手するようにしています。「疑わしきは入手す」
展覧会チラシを印刷するのには手間もコストもかかっていることは承知していますので、開催者の負担にならないように、なるべくダブらせないようにはしたいのですが。
ポストカードの収納と比べると短い右往左往でした。展覧会チラシ・目録を集められている方(あんまりいないかも)の参考になれば幸いです。
今後は、私が展覧会チラシを集め始めた2008年から2021年まで、年別にすぐれたデザインのものをご紹介していこうと思います。
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