前回に引き続き漫画関連のポストカードコレクションです。
谷口ジロー作品です。
谷口ジロー『事件屋稼業』
谷口ジロー『事件屋稼業』, 1980年
現在世田谷美術館で開催中の「描くひと 谷口ジロー」にて購入したポストカードです。(以下すべて同じ)
『事件屋稼業』は原作を関川夏央が手掛けており、私立探偵深町丈太郎をペーソスとユーモアたっぷりに描いています。
袖のシワ感とか、壁の質感、マニキュアを塗った手など、緻密な質感表現に驚きます。全体のやさぐれ感もいいですし、壁の落書きの斜め具合とかバランスも最高です。
ずっと見ていたくなる絵です。
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谷口ジロー『エミネーゴ』
谷口ジロー『エミネーゴ』, 1985年
こちらは未読なので内容をわかっていませんが、構図のすばらしさに惹かれて購入しました。
枕木の横のラインが全体を引き締めていて、とてもかっこいい絵です。
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谷口ジロー『父の暦』
谷口ジロー『父の暦』, 1994年
谷口ジローの故郷である鳥取県鳥取市を舞台として、折り合いの悪かった父の死をきっかけに、知らなかった父の姿が浮かび上がってくるという物語です。
父親が営んでいた理髪店での家族写真、という絵になっています。家族の絆はゆるぎないように見えるやさしい雰囲気ですが、この後鳥取大火で店は全焼、夫婦の心は通わなくなっていきます。
なお、本作は全12章あり、扉絵はすべて記念写真の体をとっています。家族の物語を振り返るという主題と、主人公の趣味がカメラであることから、そのようになっているのでしょう。
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谷口ジロー『孤独のグルメ』
谷口ジロー『孤独のグルメ』, 1994年?
ご存じ『孤独のグルメ』のページがそのまま抜き取られてポストカードになっています。こういう趣向もいいですね。アームロックとかの超有名なシーンではなくこのページをチョイスしているのが渋いです。
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次回も引き続き漫画関連のポストカードをご紹介します。
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