私の切手コレクションのなかから、お気に入りのものを紹介します。
牛が描かれた切手です。おそらくハンガリーとポーランドで購入したものです。
コンスタン・トロワイヨンの切手(発行年不明)
サイクルロードレースの中継を見ていると、自転車選手につられて走る牛たちをよく目にします。のっそりしているイメージですが、やつらは結構俊敏に走るんですよね。
牧場でふれあい体験などをすると感じますが、牛は人によく懐き頭もよい動物です。そんな牛の魅力にとりつかれて、牛が描かれた絵画のポストカードなどをよく集めています。
さて、こちらは牛界の巨匠コンスタン・トロワイヨンの切手です。動物画家、とくに牛を描かせたら右に出る者はいないであろうトロワイヨンについては、【ポストカード】コレクション⑭ バルビゾン派でも紹介しています。
取り上げられているのは、ブダペスト国立西洋美術館所蔵の『嵐の前』。1860年の作品です。タイトルの通り、もうすぐ嵐が来るのでしょうか。農夫と牛が家路を急いでいます。牛のしっかりとした腰つきがいいですね。
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ポーランドに生息するヨーロッパバイソンの切手(1981年)
ヨーロッパバイソンは、かつてはその名の通りヨーロッパに幅広く生息した野牛ですが、中世以降の乱獲により極端にその数が減っていきました。現在、野生種は全滅しており、保護された個体の多くがポーランドの森に生息しています。
横に長い5枚完結の切手です。野性味のある、のっそりとしたヨーロッパバイソンの群れが描かれ、特に真ん中に描かれている雄の個体の大きさには圧倒されます。乳をのむ子どももかわいいです。
テキスト:K. Śliwka(おそらくデザイナー名)、PWPW(有価証券印刷所?)
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次回は馬の切手をご紹介します。
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