私の切手コレクションのなかから、お気に入りのものを紹介します。
東欧のやきものの切手です。おそらくポーランドで購入したものです。
ワルシャワ・ベルヴェデーレ宮殿のファイアンスの切手(1981年)
BELWEDER 1770-1780 FAJANSと記載がありますが、おそらくポーランド・ワルシャワのベルヴェデーレ宮殿に保管されているファイアンス(軟質陶器)、もしくは、ベルヴェデーレ宮殿にかつてあった工房でつくられたファイアンスということだと思います。
なお、ポーランドでは18世紀末になるまで自国でのポーセリン(磁器)製作が成功しなかったようです。
「ベルヴェデーレ」という名前の建物はヨーロッパ各地にあり、「よい眺め」とかそういう意味です。ポーランド・リトアニア共和国の最後の王、スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキが所有していた宮殿で、現在は大統領公邸、国賓館として使われています。
テキスト:K. TARKOWSKA(おそらくデザイナー名)、PWPW(有価証券印刷所?)
バラヌフカの磁器の切手(1981年)
Baranówka,OK, 1820 PORCELANAと記載がありますが、おそらくポーランド南部のバラヌフカのポーセリン(磁器)、ということだと思います。詳しいことはわかりませんが当時、磁器工房があったのでしょう。磁器をつくるにはカオリンが必要ですから、このあたりでカオリンが産出されたのかな。
テキスト:H. Matuszewska(おそらくデザイナー名)、PWPW(有価証券印刷所?)
コジェツの磁器の切手(1981年)
Korzec, OK, 1820 PORCELANAと記載があります。
ウィキペディアによると、ユゼフ・アレクサンデル・ルボミルスキという貴族が、ポーランドのコジェツ(現ウクライナ領リウネ州コレツ)で製陶工場を経営していたとあります。
テキスト:H. Matuszewska(おそらくデザイナー名)、PWPW(有価証券印刷所?)
デンブニキのファイアンスの切手(1981年)
Dębniki 1900-1907 FAJANSと記載がありますが、おそらくデンブニキはポーランド南部クラクフ内の地名で、そこで製作されたファイアンス(軟質陶器)ということだと思います。先ほどのバラヌフカからそんなに離れていないので、この辺一帯はやきものが盛んなのかしら。
取っ手が人の形になっていて、ちょっとグロテスクですが面白いですね。
チミエルフの磁器の切手(1981年)
Ćmielówとはポーランド南東の町で、1790年に設立されたポーランド最古の磁器工場があることで知られています。
美しく繊細な飾り皿です。
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次回は、スペイン王室の切手をご紹介します。
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