私の切手コレクションのなかから、お気に入りのものを紹介します。
スペインのタペストリーと刺繍の切手です。おそらくスペインで購入したものです。
「天地創造のタペストリー」の切手(1980年)
「天地創造のタペストリー」とは、スペイン・カタルーニャ州北部の町ジローナの大聖堂宝物館にあるタペストリーです。1100年ごろに作られたといわれており、欧州最古の刺繍のひとつです。
中央にキリストがいて、その周りに天地創造の様子が描かれています。動物たちがやたらととぼけていて可愛いです。なんだかのんびりとした印象のユーモラスなタペストリーです。
制作された当時からは、いくらか色あせているのだと思いますが、それでもかなり色が鮮やかに残っています。
タペストリーは保存が難しいものとみえて、向かって右と下が切れてしまっています。そのため、この切手でも中央にキリストを配置できず、ちょっとずれています。
下が切れているということは、カーテン的に使われていたのかな。
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スペインの刺繍の切手(1989年)
スペインのすばらしい手仕事の一つ、刺繍を題材にした切手です。
左上から右下に、カタルーニャのボビンレース、エストレマドゥーラのAguja Soles(針編み?)、アルマグロのボビンレース、アンダルシアのAguja Malla(メッシュ編み?)、カナリア諸島Aguja Soles(針編み?)、カマリーニャスのボビンレースとのことです。
中央のイラストは、作業の様子をあらわしているようです。刺繍をしたことがないのでよくわかりませんが、とても繊細で、完成させるには膨大な時間がかかりそうだということは想像できます。地域によって特有の編み方があるのでしょう。
刺繍作品としては、【ポストカード】コレクション④ 11-14世紀 西洋にてベルリン市立ミュージアム所蔵「誘惑」(1325年)も紹介していますので、よろしければ合わせてご覧ください。
テキスト: F.N.M.T.(スペイン造幣印刷局)
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次回は、スペインのやきものの切手をご紹介します。
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