私のポストカードコレクションのなかから、お気に入りのものを紹介します。
まずは古代から。地域はバラバラです。
角を持つヴィーナス(ローセルのヴィーナス)
25000年前頃, アキテーヌ美術館
2015年に国立西洋美術館で開催された「ボルドー展 ─ 美と陶酔の都へ ─」で初来日したフランスの至宝。豊穣を願って描かれたものでしょうか。角の模様と左手をひっかいて表現しているのがかわいい。どっしりとした安定感のあるヴィーナスです。
|
牛頭形リュトン
BC1450, 青銅, イラクリオン考古学博物館
リュトンというのは、動物の頭をかたどった杯のことですね。優しい瞳の牛さんです。2016年に東京国立博物館で開催された「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」にて展示されたもので、同展覧会のメインビジュアルの一つになっていたかと思います。
|
自身の首を切る人物の象形鐙型土器
BC1200, 土器,チャビン博物館
自分の首を持っている人物をかたどった土器です。シュールすぎる。何らかの宗教的行為を表現したものでしょうか。首のところの意匠と、切り口がグロテスクです。2017年に国立科学博物館で開催された「古代アンデス文明展」にて展示されたものです。
|
合掌土偶と縄文のヴィーナス
左:合掌土偶, BC2000~1000, 土偶, 八戸市埋蔵文化財センター
右:縄文のヴィーナス, BC3000~2000, 土偶, 茅野市尖石縄文考古館
土偶のポストカードは、背景が無地のシンプルなものが多いように感じますが、こちらは薄いグレーの模様があしらわれていてポップで可愛いです。2009年に東京国立博物館で開催された文化庁海外展 大英博物館帰国記念「国宝 土偶展」で購入。
|
双羊尊
BC1200~1000, 青銅, 根津美術館
根津美術館にて購入。多分いまも売ってると思います。重要文化財に指定されている殷時代の双羊尊が、パキッとした黄色の背景で鮮やかに浮かび上がります。根津美術館のチケットもこいつですよね。
|
こんな感じで今後もポツポツとお気に入りのポストカードを紹介していきます。
次回は「古代エジプト」です。
コメント