【切手】コレクション⑯ ハプスブルク家/オーストリアの歴史

切手

私の切手コレクションのなかから、お気に入りのものを紹介します。
ハプスブルク家やオーストリアの歴史にまつわる切手です。おそらくオーストリア、ハンガリーで購入したものです。

オーストリアの1000年オーストリア200年記念切手(1996年)


オーストリアの歴史を紹介する切手です。
オットー3世が神聖ローマ帝国皇帝となってから1000年を記念しているようです。

上段左端:神聖ローマ帝国皇帝オットー3世の証書

オットー3世は996年にわずか16歳で神聖ローマ帝国皇帝となり、古代ローマ帝国の復興を目指しましたが志半ばにして1002年に21歳で死去しました。

えっと・・・なぜこの人物がピックアップされているのでしょう。ザクセン朝の皇帝だからなのか、それならザクセン朝初代皇帝のオットー1世ではだめなのか、キリよく1000年で切手をつくりたかったからなのか、詳しいことはわかりませんでした。
私がもっと世界史に明るければ、意味がわかるのかもしれません。

テキスト:O. Stefferl / W. Seidel(多分デザイナー名)

上段左2:ハインリヒ2世 (オーストリア公)

神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世ではなく、1107年生まれのハインリヒ2世 (オーストリア公)ではないかと思われます。この当時、ハインリヒ獅子公とか似た名前の人多すぎで混乱します。
彼の時代に、ウィーンの観光名所のひとつとして知られるシュテファン大聖堂の建設が始まったとのことです。
こちらのステンドグラスは、シュテファン大聖堂のものでしょうか?詳しいことはわかりませんでした。

テキスト:O. Stefferl / W. Pfeiler(多分デザイナー名)

上段中央:ルドルフ4世 (オーストリア公)

ルドルフ4世は14世紀のハプスブルク家の当主、オーストリア公。偽造文書の駆使や型破りな行動で知られた、とのことです。この絵からも彼の一癖ある性格が感じ取れるような気がします。
さまざまな建物を建設したことから「建設公」と呼ばれ、先ほど述べたシュテファン大聖堂も彼の時代に建造が進み、完成しました。

テキスト:O. Stefferl / W. Seidel(多分デザイナー名)

上段右2:神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世

神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世は、ハプスブルク家の隆盛の基礎を築いた人物です。
強い求心力をもつ彼は堂々たる体躯にも恵まれ、芸術の保護者でもあり「中世最後の騎士」とも呼ばれています。

2019年から2020年にかけて上野の国立西洋美術館で開催された「ハプスブルク展」で最初に紹介されていたのが彼の絵(この切手とは別の絵)でした。彼が使っていた甲冑なんかも展示されていたと記憶しています。

この絵はフランドルの画家ヨース・ファン・クレーフェが描いた50歳前後の肖像画です。
彼の確固たる意志を感じさせる筆致になっています。

テキスト:O. Stefferl / W. Pfeiler(多分デザイナー名)

上段右端:神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の王冠

1576年から1612年まで神聖ローマ皇帝の地位についたルドルフ2世の王冠です。とてつもない数のパールと、中央はルビーでしょうか?

政治には無関心だったものの、文化芸術を愛し驚異のコレクションを形成した王として、美術ファンの間では知名度が高い人物です。
【展覧会チラシ】2018年上半期 私的ベスト10 でも取り上げた「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界」(Bunkamuraザ・ミュージアム)を覚えてらっしゃる方も多いと思います。

テキスト:O. Stefferl / W. Seidel(多分デザイナー名)

下段左端:マリア・テレジアとその子ヨーゼフ2世

マリア・テレジアは実質的な「女帝」として政治能力を発揮しハプスブルク帝国を支えました。マリー・アントワネットのお母さんです。
11歳のころの彼女は、【ポストカード】コレクション⑩ 18世紀前半 西洋にて紹介しました。・・・うん、だいぶお年を召して大きくなられ、11歳のころのおもかげはほとんどありませんね。

ヨーゼフ2世はマリア・テレジアとフランツ1世の長男として生まれ、父の死後は母マリア・テレジアとともにオーストリアを共同統治しました。啓蒙専制君主の代表的人物といわれています。

テキスト:O. Stefferl / W. Pfeiler(多分デザイナー名)

下段左2:1848年革命

1848年にヨーロッパ各地で起こった革命により、揺れ動くオーストリア帝国を示しているようです。ハプスブルクの紋章が燃えています。

テキスト:O. Stefferl / W. Seidel(多分デザイナー名)

下段中央:カール・レンナー

オーストリア第一共和国初代首相と第二次世界大戦終了直後の共和国の臨時首相・初代大統領を務め「祖国の父」といわれるカール・レンナーの切手です。

テキスト:O. Stefferl / W. Pfeiler(多分デザイナー名)

下段右2:オーストリア国家条約

1955年5月15日にウィーン・ベルヴェデーレ宮殿にて、連合国とオーストリアが調印したオーストリア国家条約をあらわしているようです。

オーストリアのEU加盟

1995年のオーストリアの欧州連合(EU)加盟をあらわしているようです。

テキスト:O. Stefferl / W. Pfeiler(多分デザイナー名)

フランツ・ヨーゼフ1世皇后エリーザベト没後100年記念切手(1998年)


現在でも絶大な人気を誇る美貌の皇后エリーザベト(エリザベート、愛称シシィ)の没後100年を記念して発行された切手です。

この肖像画は、ハンガリーの画家セーケイ・ベルタランによるもので、1869年、32歳の彼女を描いたものです。エリーザベトというとヴィンターハルターによる星型の髪飾りをつけた肖像画が有名ですが、私はこちらの絵のほうが気品に満ちていて好きです。

テキスト:Svindt F.(多分デザイナー名)

次回は、宇宙にまつわる切手をご紹介します。

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