私の切手コレクションのなかから、お気に入りのものを紹介します。
東欧の民芸品・特産品にまつわる切手です。おそらくポーランドで購入したものです。
ポーランドの収穫祭(1966年)
Dożynkiとは、東欧の収穫祭を指し、ポーランドでは9月に各地方で行われます。
紺の背景に収穫祭の飾りつけと民族衣装を着た女の子がシンメトリーに配置された、かわいらしい切手です。中央にある花輪は、藁や穀物でつくられています。王冠形、楕円形、長方形などさまざまな形のものがあるそうです。
テキスト:M. Matuszewska(おそらく画家・イラストレーター名)、PWPW(有価証券印刷所?)
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琥珀の名産地(1993年)
1993年にポーランド西部の古都ポズナンで開催された世界切手展を記念して発行された切手のようです。
左の切手で描かれているのは、ポーランド北部、バルト海に面している地域です。
このあたりは琥珀の名産地として有名で、特に港湾都市グダニスク(グダンスク)では、地域一帯の琥珀のアクセサリーやインテリア、原石などが集結してにぎわいを見せています。
ひとことに琥珀といっても、いろいろな色合いがあります。右の切手では茶色、黄色、緑のものを紹介していますが、真っ赤なものもあったりして驚きます。
3000zł切手には、虫が閉じ込められていますね。虫や木の葉などが入っていると、値段は跳ね上がります。
テキスト:A. Jeziorkowski(おそらく画家・イラストレーター名)、PWPW(有価証券印刷所?)
ポーランドのイースターエッグ(1995年)
復活祭の時期に飾るイースターエッグが描かれた切手です。
現在は本物の卵ではなく、木やプラスチックに彩色したものを使うことが多いようですが、おそらくこの切手は本物の卵を使っているんじゃないかなと思います。
現物を見たことがありますが、ゆで卵を使っているものもあれば、卵に小さい穴をあけて中身をとりだして綺麗にし、その上に彩色したものもあります。非常に細かく模様が描かれるのですが、ぐしゃっと潰れてしまえばおしまいです。なんという儚い存在なのか・・・。
確証が持てませんが、オレンジ色の背景の方のイースターエッグは、表面を鋭利な道具で引っ掻いて卵殻の白を露出させる「ドラパンカ」というものと思われます。
テキスト:M. Wasilewski(おそらく写真家の名前)、PWPW(有価証券印刷所?)
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次回は、絵画作品を題材にした切手をご紹介します。
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