私の切手コレクションのなかから、お気に入りのものを紹介します。
馬が描かれた切手その2です。おそらくハンガリーで購入したものです。
ハンガリーの騎兵隊の切手(1978年)
ハンガリーには馬の切手が多いような気がします。ハンガリーの大部分を占めるマジャール人はもともと騎馬民族と聞きますので、そのためでしょうか。
ハンガリーの騎兵隊を描いた切手のようです。単純化された色合いが渋く、馬は動きを感じさせる筆致です。
左の切手にはBARANYAY HUSZÁR 1762と記載があり、直訳するとバラニェイ騎士となります。当時のハンガリーの騎兵隊の名称のようですが詳しいことはわかりませんでした。
真ん中の切手にはVégvári vitéz XVIIと記載があり、直訳すると「17世紀の勇ましい終戦軍」とかそういう意味になりますが、こちらも当時の騎兵隊の名称のような気がします。
右の切手にはKURUC LOVAS 1710と記載があります。こちらも当時の騎馬隊の名称のような気がします。
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1976年モントリオールオリンピックの切手(1976年)
1976年に開催されたモントリオールオリンピックの馬術の切手です。
2色刷りの渋いデザインになっています。
イラストの周りには当時使用された競技のピクトグラムがちりばめられています。
なお、このときハンガリーはメダルを得ることはできなかったようです。
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クロニカ・ハンガロルムの切手(1971年)
Képes krónika=『クロニカ・ハンガロルム』(Chronica Hungarorum)とは、1473年に出版されたハンガリー初の印刷本で、ハンガリーの歴史を太古の時代からマティアス王の戴冠式までを掲載している絵入りの年代記とのことです。この切手は1370年とありますので、ハールィチ・ヴォルィーニ継承戦争を様子を描いたものでしょうか?
いずれも騎兵の姿を描いています。
一見ほのぼのした絵柄に見えますが、右の切手では弓矢で兵士と馬が殺され、死体の山ができています。
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ハンガリーの馬車の切手(1977年)
左がNégyfogatú Kocsi=4頭立ての馬車、真ん中がOmnibusz=乗合馬車、右がBérkocsi=タクシーのように誰でも借りられる馬車?のようです。
働く馬は神々しいですね。乗合馬車はかなり重そうですが、2頭で大丈夫だったのかしら。
UPU活動100周年記念切手(1974年)
UPUとは万国郵便連合(Universal Postal Union)のことで、1874年の活動開始から100周年を記念して発行された切手のようです。
当時の主な配達手段だった馬車が描かれています。
郵便ラッパを吹いているのが見えますね。18~19世紀頃のヨーロッパでは、郵便馬車がその出発到着を知らせるためにこのラッパを用いていたとのことです。
セーケシュフェヘールヴァール市制1000年記念切手(1972年)
セーケシュフェヘールヴァール (Székesfehérvár)とは、ハンガリー中西部の都市です。かつては歴代国王がこの地で戴冠し、埋葬されたといいます。
972年に都市として成立したといわれており、成立1000年を記念した切手のようです。
ORSZÁGVÉDELEM -. HADSEREGSZERVEZÉS(国防 – 軍の組織)と書かれています。
三銃士がものものしい。きちんと統制された騎馬が後ろにみえます。
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ハンガリー産の馬の切手(1985年)
馬体がシンプルに描かれた切手です。
左からノニウス種 1889年、フュリオソ種(?) 1883年、ギドラン種 1935年です。
ノニウス種については馬その1でも取り上げました。
馬のシルエットの美しさは格別ですね。馬車や、戦争で活躍する馬の切手もいいですが、こうしたシンプルに馬体をとらえた切手が私は好きです。
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次回も引き続き馬の切手をご紹介します。
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